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(ライター:山浦雅香)

6月も、毎月恒例の、シンフォニアリアル講座を開催しました。

第6回目の今回は歴史料理家の遠藤雅司さんをお招きし「バッハスイーツ!~バッハの生涯と食~」をテーマに、参加者の皆さまに「音食紀行」の世界を体験していただきました。

遠藤さんが全国各地で主催されている「音食紀行」は、世界各国の歴史料理を再現するプロジェクトです。⾳楽と料理を通じて、「時代旅⾏世界旅⾏」の時間を提供しています。

※遠藤さんの最新イベントの情報は公式サイトまたはTwitter@onshokukikouでチェックできます!

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▲左がバイオリニストの須賀麻里江さん、右が「音食紀行」主催の遠藤雅司さん

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当日は会場で遠藤さんの著書の販売もありました!

ちなみに、今回の会場は赤坂見附駅から徒歩数分の東京農村ビル5階。小っちゃい建物に見えて開放感のある空間でびっくり。

当日は梅雨時とあり曇り空、だったのですが、ガラス張りケースの中のレタスを生育するスペースがあり(屋外に見えて実は屋内)、こちらの照明のおかげか?まるで自然の太陽光を浴びているような感覚です。


こんな素敵な空間で、音楽好きが月一で集まって、くつろぎながら知識も深まってしまうのがシンフォニアのリアル講座です。

今回も、須賀さんの幼馴染の私山浦が、当日の様子をレポートします!

おいしそうな写真がたくさんなので、空腹時は何か食べ物を用意してから読んだ方がいいかも!?笑


音楽講座シンフォニアでは、ゲストのプロ奏者や主催の須賀さんの生演奏をはさみながら音楽に関連した知識をシェアしています。月額5,000円、会員限定の動画配信もあります(講義に出席できなくても後日視聴できます)

●会員の申し込みはこちらから。シンフォニアのコンセプトなど詳細も公開されています。(須賀麻里江公式サイト)

私のSNSにも動画や写真をアップしているので、ぜひハッシュタグ #須賀麻里江シンフォニア からご覧になってみてください。

※基本的に生配信と後日の動画リンクをお送りします。リアル講座に参加できない場合にもこちらから講座の内容を視聴できます。資料のデータもメールにてお送りします。

■18世紀、水の代わりに人々はワインを飲んでいた!

今回のテーマはバッハ。バッハはご存じ、18世紀のドイツで活躍した音楽家です。

当時の飲み物…ということで駆けつけ一杯がこちら。

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なんでしょう…?

そう、今はやりの(ってちょっと遅い!?)フレーバーウォーターです。

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ミネラルウォーターに、複数のフルーツと、ミントの葉、シナモンスティックを入れてあります。(最後、残ったフルーツは、出演者と私でいただいて帰りました…笑)

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なぜフレーバーウォーター?と思う方もいるでしょう…

人々が当時、飲んでいたから?

実は、そうではないんです。

むしろ、当時、そのまま飲めるお水は貴重なものだったと言います。

衛生状態の悪い生活環境で、飲料水の代わりに重宝されていたのが実は「ワイン」。一般市民は、労働後の食事にワインを飲んでいました。

ただし、ここに入っている果物は、バッハが生きていた当時にちなんだもの。

「りんご」「いちご」は当時のドイツの名産だったそうです。その後、いちごは新しい品種にとってかわられ、現在は当時と同じものは手に入らなくなっています。


■1716年ハレ(ザーレ)での晩さん会から”レモンの皮の砂糖漬け”

今回の題材は1716年「ハレ」での食事のメニューです。ハレ(ザーレ)はドイツのライプツィヒの西側に位置する都市で、当時バッハは31歳。

ここにいたるまでのバッハの仕事の変遷や、当時の生活の常識なども交えて、料理のメニューを一つ一つ解説いただきます。


ただ知識としての歴史をなぞる解説ではなく、音楽家の歩んだ道が点と点を結ぶように聞けること、そしてその時々の当人の判断や感想らしきものを聞けるのも、須賀さんのリアル講座の面白いところです。

彼らは昔の人だけど、生き方や考え方は、今に通じるものがあるんだな…と感じられて、毎回得るものがある、いやむしろ元気になるような気がしてきます。

今回は出てこないんですが、お料理はこんな風に再現していくそうです。

今回のリアル講座では、メニューの一部である『レモンの皮の砂糖漬け』を遠藤さんに調理いただき、皆さんでいただきました。

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砂糖はたっぷり200g…!レモンは4つ。これは当時かなりのぜいたく品。

18世紀のドイツでは、レモンは遠路はるばる輸入しなければならず、とても貴重なものだったので、これをたくさん食べられるというのは富の象徴でもあったそうです。

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できあがるとこんな形になるのですが…

実は結構時間がかかります(笑)

この煮込む間、遠藤さんのお話し、須賀さんのお話しと演奏で完成を待ちます。

音楽家について、さまざまな角度から考えてきたお二人の話にはやっぱりどうしたって味わいがあり、会場の皆さんも思わず笑ったり、うなずいたり。

参加いただく会員の皆さんも、いろいろ思いついた感想を口にしながら、一緒の時間を楽しく過ごしていただけたかなと思います。

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■台所の鍋の横で、バッハ

須賀麻里江さんのリアルイベントのいいところは、文字通り「音楽がみぢか」に感じられるところ。

最近流行ってるらしいからタピオカ飲んだんだけど、とか、この間大学生と話していたら自分の常識が通じなかった、みたいな感じで、こんな時聴いてみてほしい曲があるんですよ、と気軽に須賀さんがバイオリンを構えて演奏をしてくれる。


今回は「レモンを煮る間に、こんな曲どう?」といって1曲、「まだ煮えてないね」と言ってもう1曲。




こうして「演奏」という形で音楽を身近に引き寄せながら、須賀さんは毎回、これまで長い時間かかわってきたからこそ見える音楽のいろんな側面をシェアしてくれます。こうした知識は、すぐには自分の人生にはリンクしないかもしれないけど、思いもよらないところで人を豊かにしてくれたり、悲しい出来事から立ち直らせてくれたりするのだと、私は考えています。

ちなみに今回披露してくれた楽曲のうちの1曲は、都合で来場できなかった会員の方のための演奏でした!

画面の向こうでリアルタイムで視聴いただいていたようですが、イベント後日に配布するリンクからYouTubeにアクセスいただければ、何度でも視聴可能です!




●会員の申し込みはこちらから。シンフォニアのコンセプトなど詳細も公開されています。(須賀麻里江公式サイト)

●第一回講座のレポートはこちら(外部のブログが開きます)
月額音楽講座「シンフォニア」1月に参加しました!【バイオリン】